実家の和室、大丈夫?高齢者のつまずき事故と畳の張替えの考え方

2026年1月26日

高齢者の転倒やつまずき事故は、屋外よりも自宅の中で起こることが多いと言われています。
大きな段差や階段だけでなく、畳の傷みや、上に敷いたゴザ・カーペットによって生じる「小さな段差」が、思わぬつまずきにつながる場合もあります。

この記事では、畳の耐用年数や家庭内事故の傾向を踏まえながら、和室の環境を見直す視点について考えていきます。
畳の張替えや新調も、住まいを見直すひとつのきっかけになるかもしれません。

畳の耐用年数と、劣化が招く「小さな段差」

畳の耐用年数は、使い方にもよりますが、一般的に5年から長くて10年ほどと言われています。
和室が多かった頃は、今よりも短いスパンで表替えをするお宅も多かったようです。

近年は来客の機会が減り、費用の面からも、畳の擦り切れた部分をじゅうたんやゴザで隠したり、洋室風に使いたいという理由で、畳の上にフローリング調のカーペットを敷いているご家庭も見受けられます。

しかし、こうした使い方が、思わぬ事故につながることもあります。


高齢者の家庭内事故はどこで起きている?

厚生労働省の最新の「人口動態統計(確定数)」(2023年)によると、
家庭内で起きた不慮の事故で亡くなる方は、全国で約16,000人に上ります。
一方、同年の交通事故による死亡者数は約3,500人にとどまり、
家庭内の不慮の事故死は、交通事故死の4〜5倍にのぼる状況が確認できます。

外よりも安全なはずの自宅で、実は多くの事故が起きているという事実は、
意外に感じられる方も多いのではないでしょうか。

出典:厚生労働省「人口動態統計(確定数)2023年」

高齢者の住宅内事故、最も多い場所は「居間」

独立行政法人国民生活センターの
「医療機関ネットワーク事業からみた家庭内事故(高齢者編)2013」によると、
高齢者の住宅内事故が最も多く発生している場所は「居室(居間)」で、45.0%を占めています。

順位場所割合
1位居間45.0%
2位階段・廊下18.7%
3位台所・食堂17.0%
4位玄関5.2%
5位洗面所2.9%

このデータは、長寿科学振興財団が公開している
「高齢者の住宅内の事故」(※2024年2月更新)でも同じ数値・同じ順位で整理・掲載されており、
現在も高齢者の住宅内事故の実態を示す基礎資料として参照されています。

ダントツ1位が「居間」なのは、意外に感じられるかもしれません。
その背景として、
電球の交換や高い場所の物を取ろうとして脚立や椅子に乗る際の転倒・転落、
また日常動作中のつまずき事故
などが多いことが指摘されています。

続いて2位の「階段」については、足元が暗い状態での上り下りや、わずかな段差でのつまずきが、
高齢者にとっては大きな怪我につながりやすいことが指摘されています。。

高齢者の事故原因に多い「転倒・つまずき」

次に、「どんな原因で怪我が起きているのか」を見てみましょう。

高齢者の住宅内事故の主な原因(75歳以上)

順位原因割合
1位転倒33.4%
2位転落23.3%
3位誤飲・誤嚥15.3%
4位刺す・切る10.8%
5位ぶつかる・当たる6.0%

(出典:独立行政法人国民生活センター医療機関ネットワーク事業・2025年公表資料)

住宅内事故の多くは、転ぶ・落ちるという、ごく日常的な動作の中で起きています。

データからわかること

電球を換える、高い場所の荷物を取る――
こういった行為が、怪我を誘発していると考えられます。

60代以上でリフォームをお考えの方は、
危ないとわかっている作業を、しなくて済む住まい」にしていくことも大切です。

たとえば、

  • 照明をLEDにして、取り換えの頻度を減らす
  • ペンダントライトなど、低い位置の照明にする
  • 高いところの収納をやめる
  • 納戸を作る

といった工夫も、事故予防につながります。


畳やカーペットの段差が、つまずき事故につながる理由

シニア向けのリフォームやバリアフリー設計では、大きな段差をなくすことが重視されます。

しかし、案外見落とされがちなのが、「意識されていない小さな段差」です。

その代表例が、

  • じゅうたん・カーペットの端
  • ゴザの継ぎ目
  • 擦り切れた畳の縁

などです。

高齢者の方は、「大きな段差は気をつけよう」と意識していても、足が上がりにくくなっているため、ほんのわずかな段差でも、つまずきやすくなります。

じゅうたんの端の浮きに注意

このイラストは下がフローリングですが、畳の擦れや汚れを隠すためにじゅうたんやゴザを敷いているご家庭が見られます。
和室に入る時のその少しのめくれや浮きにつまづいて怪我をされたりすることが多いようです。


健康寿命は、病気になる・ならないだけじゃない。

「健康寿命」というと、病気をしないためにどう過ごすか、というイメージを持たれる方も多いかもしれません。

しかしシニア世代では、怪我をきっかけに筋力が落ち、歩けなくなり、車椅子や寝たきりにつながるケースも少なくありません。

便利なリフォームが、かえって運動量の低下を招く可能性もあります。
便利にした分、体を動かす機会を意識的に作ることも大切です。

また、
「畳の張替えは、家具も動かさないといけないし、お金もかかる」
と悩まれる方もいらっしゃいます。

ただ、そのままにして怪我をしてしまうと、失うものは決して小さくありません。

以前の記事でも触れましたが、以前の記事でも触れましたが、畳には、転倒や怪我といった直接的な安全性だけでなく、心身の両面に関わる側面があるとも言われています。

畳張替えで安心・安全な和室を取り戻そう

ゴールデンウィーク、夏休みやお盆、年末年始で、ご実家に帰省される息子さん娘さんが、この記事を読まれているかもしれません。

ご実家の畳は、どのような状態でしょうか。


もし、カーペットやゴザで隠しているようであれば、
敬老の日やお誕生日、結婚記念日などに、畳の張替えをプレゼントされるのも一つの方法です。

現在は、い草の畳だけでなく、メンテナンスがしやすい畳もあります。

ご実家のお父さん・お母さんの健康状態や暮らし方に合わせて、畳を見直してみてはいかがでしょうか。

静岡市周辺で畳の張替え・新調をご検討の方は、金沢屋日本平店までお気軽にご相談ください。

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