茶道具のお話~助炭の張替え~
今日で2月も終わりですね。
2019年も2か月経とうとしているなんて、本当に月日の経つのは早いな~と感じてしまいます。
先日、長年お茶を嗜まれているお客様のご依頼で、助炭の紙を張り替えました。
※写真はイメージです。
助炭とは、茶道で使われる道具のことです。
お茶をされているお客様の中には、ご自宅の和室に炉を切ってらっしゃる方がいます※1。
※1 炉を切る…茶室の炉とは、畳の一部を切って床下に備え付けた一尺四寸(約42.4cm)四方の囲炉裏のこと。
11月初めから5月初め頃まで茶席で湯を沸かすために用いられる。
助炭の役割は、稽古と稽古の間や、中立※2などの際に、炭が燃え尽きないようにしたり、釜に埃がつかないようにするためのものです。
※2 中立…茶事において、初座と後座の間に客がいったん茶室を出て、露地の内腰掛へ移り休憩すること
お茶をたしなまれているお客様にいろいろお話を伺ったことがありますが、とにかくお茶は奥が深い…。始めは、お茶の用語が全くわかりませんでし(^^;)
助炭には和紙が張ってあるのですが、張替え前の和紙は障子紙くらいの厚みでした。
なので、ご提案をさせていただき、長持ちするようにふすま紙を張りました。
↑「破れてしまったので、全部剥がしました」という状態でお預かりしました。
枠に残った和紙を綺麗にはがして乾かした状態です。
↑張り終えた助炭です。
↑このように炉にかぶせます。
◇◇◇
お客様の方がお茶の世界に詳しいですが、ご趣味で楽しまれている場合は、お客様と話し合い、提案させていただきます。
もちろん、その提案がその世界(業界)や、そのお客様が満足いただけない場合は、そのご希望に沿ったものをご用意させていただいております。
お客様も「満足の形」は様々です。
「教室なので、生徒さんのお手本になるために、いわゆる『茶道の王道』通りのものでやってほしい」とおっしゃる方もいれば、
「もう趣味でやっているだけだから、なるべく長持ちするもので」とおっしゃる方もいます。
ご依頼くださったお客様のご希望に応えられるよう、知らないことでも自分なりに調べ、お客様からも教えていただいた上で、見識を広げていきたいと考えております。
ふすま・障子・網戸・畳の張替えはもちろん、このようなご要望やリフォームにも対応させていただきます。
お困りの際は、お電話かLINEでご連絡くださいませ^^