障子が剥がれた時の補修方法|誰でも簡単に出来るコツと裏技
おはようございます。「和」の張替え専門店・金沢屋日本平店です。
洗濯物を干そうとして、物干しで障子に穴を開けてしまった…。
子どもが障子のそばで遊んでいたら、破いてしまった…。
ペットの猫が障子を破って廊下に出ちゃった…。
生活してると、こんなことはよく起こります。
ちょっとした穴なのに、全部を張り替えるのはなぁ~…という気持ちもありますよね。
そんな時の補修方法について書いていこうと思います。
小さな穴の補修について
何を使って補修すればいいの?
ふすまが剥がれた時にやりがちなNG行動と応急処置でも触れていますが、小さな穴の場合は補修テープ・補修シールで対応が可能です。
大きな穴の補修について
上記の補修シールよりも大きく破れてしまった場合、A4サイズの補修シールも販売しています。
好きな大きさにカットできるので、破れた部分に合わせてカットして使うのが良いでしょう。
どちらにしても、障子紙の上から補修をする形になるので、「直したな」という感じは否めません。
丸ごと張替えるのはちょっと…という方は、障子紙を使った補修はいかがでしょうか。
障子紙を使った補修
一マス分直したい場合
大きく破れたり、穴が空いたりしても、それが一マスの中に納まるものであれば、破れた部分を一マスギリギリまでカッターで切り取ります。
新しい障子紙を、一マスのサイズより少し大きめ(桟に貼るので、桟にかかる大きさ)にカットして張ります。
大きい障子紙を買わなくても、美濃判(縦28.2cm)、半紙判(縦25.2cm)というサイズの障子紙があります。
ご自宅の障子の一マスの大きさを測ってから購入した方がよいでしょう。
半分より上/半分より下 を直したい
いつも同じようなところが大きく破れてしまう…ということもあるかもしれません。
美濃判や半紙判は、多くの場合10m以上の長さで売られているので、一段ごとの張替えが可能です。
一枚張りは難しそう…と感じる方も、まずは練習として一段ごとの張替えから初めてみるのも方かもしれません。
張替えの際には、こちらの記事(障子張替えのコツ|キレイに仕上がる方法を張替え職人がお伝えします)もご覧ください。
端からはがれてきた場合
この補修方法はNGです!
剥がれてきたのが見栄えが良くないから・・・とセロハンテープ・ガムテープによる補修は、桟を傷める原因となるのでおやめください。
ちょっと剥がれているだけなので、張替えるのは面倒くさい、という方は、下記の補修方法をお試しになってはいかがでしょうか?
端からはがれた時の補修方法
専用ののりを使う
家庭にある”でんぷん糊”を使う
障子用の糊と同じ成分でできています。部分的な応急処置としては利用できます。
張替える時は、糊の部分にしっかり水を含ませてから、優しく剥がしてください。
自作する
でんぷん糊は、ご自宅で作ることが可能です。慣れてきたら、濃度を調節することもできます。
小さい子が万が一口に入れてしまっても安全な”のり”です。余ったら、おうちでやる工作の時にも使えますね(保存料が入っていないので、早めに使い切った方が良いです)。
作り方は、ふすまが剥がれた時にやりがちなNG行動と応急処置 にもありますが、こちらでも再掲します。
【用意するもの】
・小麦粉 大さじ2
・水 200ccくらい
【手順】
1、ボウルに小麦粉と冷たい水を加え、よく混ぜます。
2、小鍋に移し替え、弱火でかき混ぜます。
3、トロッとしてきたら出来上がりです。
でんぷんは熱を加えるとトロっとしてきます。
“のり”が薄くてつきが悪く感じたら、もう少し煮つめて(水分を蒸発させて)分量を少なめにしてみてください。
専用の両面テープで留める
両面テープそのものは様々なお店で売られていますが、粘着力や持ちが違うので、障子専用の両面テープをお勧めします。
両面テープを剥がす時は、ドライヤーなどの熱を加えていくと、綺麗にはがせます。
破れにくいプラスティック障子を張替える方が増えていますが、「すぐ剥がれてしまう」というお悩みもよく聞きます。プラスティック障子に張替える時は、通常の障子紙よりも強度のある両面テープを使用した方が剥がれにくいので、プラスティック障子専用の両面テープをご利用ください。
ふすまや障子などの「和」の建具は、一般的なドアよりも扱いに繊細さが必要です。
だからこその「美しさ」もあります。
ふすまと同様に、ずっと使うものなので大事にしたいですね。
「やっぱり自分ではうまくできない(>_<)💦」
という方は…