網戸の網目の話~コバエが気になるあなたへ~
ふすま・障子・網戸・畳の張り替えを主な生業としている当店ですが、多くのお客様が「あればどれでもいい」「安ければそれに越したことはない」とお考えになる商品NO.1は『網戸』ではないでしょうか?
冬場は洗って取り外してしまうお宅もあります。
そのように丁寧に扱っているお宅の網戸は、長持ちします。
しかし、そこまで手入れをしなくても「網戸は長持ちするし、価格も安め」という印象があるのかもしれません。
そもそも網戸を設置する目的として、
「春以降の気温が高くなった時に、自然の風を部屋に取り込みたい」というものがあります。
そのために、外からの葉っぱや虫が入らないようにしたいという理由があると思います。
ただ、その網戸を「安いから」と安易に選んで、本来の目的を達成できないとしたら?
その理由をこれから挙げています。
網目の基礎知識
網戸の網目はどれも同じではなく、目の細かさが違う商品があります。
網戸を扱う業者さん、ホームセンター等の店舗では、18メッシュというサイズから売られていると思います。
18メッシュの網目の隙間は、およそ1.15mmです。
他の商品と網目の隙間についてもご紹介します。
※当店で取り扱うサイズです。多くのお客様がこの中からお選びいただいております。
(網戸) (隙間)
18メッシュ 1.15mm
20メッシュ 1.03mm
24メッシュ 0.84mm
33メッシュ 0.54mm
虫の大きさ
コバエの大きさは約1~2mmと言われています。
蚊…多くは15mm以下(5mm前後の蚊を多く見かけると思います)
しかし「ヌカカ」という小さいハエ(蚊ってそもそもハエの仲間なんですね。ヌカカは血を吸います)の体長は1~1.5mmで、日本全国に分布しているそうです。
このことを考えると、夏場蚊に悩まされる方、コバエに悩まされる方は、24メッシュ以上の網目のサイズであれば、虫の侵入を防ぐことができると考えられますね。
網目が細かいデメリット
網戸の網目が細かいデメリットとしては、細かくなれば必然的に網の面積も増えるので風も通りにくくなります。
当店では取り扱っておりませんが、「250メッシュ」という商品があり、その隙間の大きさは0.01mmだそうです。
もはや網戸の本来の役割は果たせません。食品工場など虫の侵入を防ぐことが必須の場所で使われることが多いそうです。
網戸も「人生の質」を左右する道具です。
「破れてなければいい」「穴が開いてなければいい」というものではないということが、お分かりになっていただけましたでしょうか?
「うちに虫が入ってきて困るのはここに穴が開いているからだ」と思い、網戸を張替える方が多いですが、ひょっとしたら、穴が開いてなくても、破れてなくてもその虫は侵入しやすい網目の大きさかもしれませんよ。
価格としては18メッシュ<20メッシュ<24メッシュ<33メッシュです。
なお、これらのは網の素材は同じです。
コバエや小さい蚊に悩まされることが多いお宅は、目が細かいものをお選びください。
そういったことを感じることが少なければ標準の網目の大きさでいいと思います。
網戸を張替える際のご参考になれば幸いです。
網戸の張替えは静岡の金沢屋日本平店にお任せください(^^)
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