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畳の原料『い草』の香り成分について

2017年11月10日

和室の香りと言えば、畳の香りがまず頭に浮かびます。
畳の主原料は『い草』ですね。
今回は畳の香りの効能について書いてみようと思います。

い草の香りの成分

い草に含まれている芳香成分は主に四種類あり、植物の香りとしてポピュラーなものが多く含まれています。

フィトンチッド

い草の芳香成分の約20%を占めています。
森林の香りの源であり、樹木から放散され、殺菌作用をもつ芳香成分です。
①リフレッシュ効果
②消臭作用
③防虫・抗菌作用
天然成分として消臭スプレーや空気清浄機にも使われています。
森林浴をすることによって、「ストレスホルモンの減少」や「ガンを防ぐNK細胞の活性化」などの効果を得られると言われています。
そういった成分を含むい草にも同様の効果が期待できるかもしれませんね。

ジヒドロアクチニジオリド

紅茶や緑茶にも含まれる芳香成分で、約10%を占めています。香りを持たず、他の香りを引きたてるのが特徴です。

αーシペロン

「α-シペロン」とは“ナガモルタ”と言うアロマオイルにも含まれている成分です。リラクゼーションに役立つ成分。い草はこの成分を含んでいるためナガモルタのアロマオイルの効能と同様に、畳の匂いには鎮静作用や寝つきを良くする作用が期待できます

バニリン

い草には、バニラの香りも含まれています。バニリンという成分は香水にも多く使われており、リラックス効果の高い芳香成分として、アロマテラピーの精油やお菓子の香料などにも使われています。

そのい草の香りの成分

血小板の凝集を防ぎ、血管の詰まりをなくす作用があるヒトのt-PA(血栓溶解因子)の生産量を高める効果があると、倉敷芸術科学大生命科学部の須見洋行教授(69)らが発表しました。香り成分を利用したアロマセラピーなどによって血栓を防ぎ、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞の予防効果が期待できるそうです。

 

以上のように、い草の香りには効能があります。
ストレスが多い、寝つきが悪い方は、畳の部屋で寝てみるのもいいかもしれませんね。

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