襖(ふすま)の木枠は交換できる?下地の補修はどうやるの?
襖が経年劣化してきたため、ふすま紙の張替えだけでなく「木枠を交換したい」「張り替えようとしたら下地が傷んでいたので補修をしてもらいたい」と考えるお客様からのお問い合わせをいただきます。
この記事では、それらのお問い合わせがあった際の当店の対応についてご説明します。
木枠を交換したい場合
和襖(わぶすま) | 戸襖(とぶすま) | ダンボール襖 スチロール襖 |
枠を外して張り替えるタイプのものなので交換は可能です。 | 木枠と下地であるベニヤ板がくっついている形なので、枠だけの交換は不可能です。木枠をきれいにしたい場合は「新調」になります。 | 下地がダンボールやスチロールで作られている量産型のものです。基本的に使い捨てになるため、木枠のみの交換はできず「新調」することになります。 |
補足:静岡では上記のような戸襖が多いのですが、他地域では和室側がふすま、洋室側が戸の形状の場合、縁が木枠ではなく、縁に見えるものを貼り付けるあります(その部分を「ベラ」と呼びます。下の写真参照)。そういった戸襖の場合は、黒い縁の部分を交換することは可能です。(ベラ交換)
下地の補修について
・和襖→下地は紙と障子の桟のようなものです。そして下地の紙部分は張替えることが可能です。
また内部の桟が折れている場合の補修・交換が可能です。
もちろん補修や交換のための料金はかかりますので、予めご了承ください。
「張替え料金以外でお金がかかると予算が合わなくなる」方については表のふすま紙だけ張替えることは可能ですが、もともと静岡は和襖が少ないためか、そのようなご要望は今のところ頂いておりません。
・戸襖→下地はベニヤ板であることがほとんどです。ベニヤ板はめくれることがあります。そのため、パテややすりを使って板表面を平らにしてから張り替えます。めくれた場合も接着剤で間に合うような状態であれば、補修しています。
ただし、めくれ方によっては上記の補修では難しい場合があります。
下地である板が弱い状態だと、紙のひっぱりに板が負けてしまうことがあるからです。そのような状態だと判断した場合は、ベニヤ板のみの交換も可能です。
・ダン襖・スチロール襖→上記にありますが、下地は補修の対象ではないため基本的には「新調」になります。
まとめ
いかがでしょうか?
お住まいのふすまについての参考になれば幸いです。