襖(ふすま)の中身はどうなっている?和襖(わぶすま)の構造と中身を張替え職人が解説
この写真をみてなんだかわかるでしょうか?
これはふすまの中身です。
ふすまもいろいろな作りのものがあるのですが、和襖といわれる種類のふすまの一つで、中はこのように格子になっています。
かなり傷んでいたので破れていた部分をはすべて取り除いた結果中身がむき出しになりました。
静岡ではほとんどが戸ふすまなのでこのような和襖を張替える機会は少ないのですが、集合住宅ではこのタイプの和襖が使われていることがあります。
格子のまわりに紙を張ってあるだけなので戸襖に比べるとだいぶ軽いです。
そして紙なので物をぶつけたりすると簡単に破れます。
しかし、紙を張替えるだけで簡単に元通りに直すことができます。
中には空気が入っているので断熱効果もあり、紙には調湿効果もあるのでお部屋も快適!
なはずです。
今回のふすまはだいぶ傷んでいましたが、補修をして張替えるととてもきれいになります。
ほらこの通り。
あとは縁をつけたら出来上がりです。
ふすまは紙を張替えるだけで何度でも簡単に新品同様にして使うことができます。
なんどでも修繕して長く使えるように考えられている、素晴らしい建具ですね。
本当によく考えられていると感心します。
現在の住宅ではふすまや障子のような建具がないお宅もあります。
そのため、たまたま引っ越し先等で和室がある家に住んだ時、ふすまや障子が破れたり壊れたりすると対応に困る方もいるそうです。
こんな風に、大きな損傷がないふすまは、張替えて見た目が変わるとお部屋の雰囲気まで変わります。
柄も価格も沢山取り揃えておりますので、ご希望に合ったふすま紙で、お部屋を模様替えしてみてはいかがでしょうか?