フェリーを使って静岡~北海道へ クルマとともに移動するテクニック
私の家族は、私が子どもの頃から週末になるとよく富士五湖や箱根、伊豆にドライブに行きました。
その影響もあって、私も移動が好きで、お金のない学生時代は「青春18きっぷ」で静岡~札幌間を普通列車で約3日かけて移動したり、オートバイに乗っていたので、バイクを載せることのできる寝台列車「モトトレイン」を利用したりしました。
20歳の時に北海道をツーリングした時と、その後北海道に住み、再び静岡に帰った時にフェリーを利用しました。のんびりと海の上を移動する時間は良い思い出です。
今回、私と同じく移動が好きな両親が、かねてから「フェリーで北海道に行きたい」という願いがあり、それを叶えるべく、移動手段を念入りに調べました。フェリーで北海道旅行をご検討されている方の参考になれば幸いです。
静岡から北海道へフェリー旅
旅する手段は、電車と飛行機だけではありません。ときには、のんびり船での移動もいいのではないでしょうか。
静岡の方々が北海道へ旅行するとき、飛行機なら富士山静岡空港まで自家用車や駅からの直行バスで約40分、静岡空港から新千歳空港まで90分かかります。ただ本数が少ないので、羽田空港まで新幹線&モノレールを利用して行く方が多いと思われます。
電車旅なら、新幹線で東京駅まで行き、東北・北海道新幹線はやぶさに乗り換えします。一番スムーズに乗り換えられて、6時間ほどで函館に到着し、札幌なら10時間ほどで到着します。
多くの方は、移動時間を少なくして北海道を楽しみたいと考えるので、飛行機を利用される方が多いのかもしれません。
ただ、北海道はとても広いので、乗りなれたクルマがあれば、いろいろな場所に往き来出来ます。レンタカーを借りるというのも一案ですが、乗りなれていないクルマを運転するのは不安に感じる方もいます。そういった意味からも、ご自分のクルマとともに、フェリーで行くことはとても魅力的なことです。
どのフェリーを選ぶか?私の基準
今回フェリーの旅を考えるにあたって、以下のことを考慮に入れて決めました。
・航路(行きと帰りのルートを変えたい)
・所要時間(なるべく短い日数で移動したいから)
・運賃と割引プラン(出来るだけリーズナブルに行きたい)
・複数で泊まれる部屋があるかどうか(できるだけ和室または和洋室)
細かい理由については、最後に私が選んだ旅行行程をまとめましたので、興味のある方はご覧ください。
本州~北海道行きのフェリーについて
北海道庁のホームページを確認したところ、平成30年現在、本州から北海道へ向かうフェリーは12航路あります。
1、青森―函館【津軽海峡フェリー㈱】【青函フェリー】
2、大間(青森)―函館【津軽海峡フェリー㈱】
3、八戸(青森)―苫小牧【川崎近海汽船㈱】
4、仙台(宮城)―苫小牧【太平洋フェリー㈱】
5、名古屋(愛知)―仙台(宮城)―苫小牧【太平洋フェリー㈱】
6、大洗(茨城)―苫小牧【商船三井フェリー㈱】
7、秋田(秋田)―苫小牧 8、新潟(新潟)―苫小牧
9、敦賀(福井)―苫小牧 10、新潟(新潟)―小樽 11、舞鶴(京都)―小樽
【7~11 新日本海フェリー】
12、宮古(岩手)―室蘭【川崎近海汽船㈱】
このうち、静岡県から北海道へ行くのに都合のいいルートは以下の3つと考え、詳細を調べました。
5、名古屋―仙台―苫小牧 【太平洋フェリー】
6、大洗―苫小牧 【商船三井フェリー】
10、新潟―小樽 【新日本海フェリー】
太平洋フェリーを利用した場合
太平洋フェリーは名古屋~仙台~苫小牧間を運航しています。
自車をフェリーで運ぶ場合、静岡から名古屋港まではクルマで移動してフェリーに乗ります。
高速道路を利用する場合は、新東名高速道路・東名高速道路を利用し、静岡市から出発した場合は、交通事情によりますが、おおよそ2~3時間で名古屋港フェリーターミナルに到着します。
航路と所要時間について
太平洋フェリーは、苫小牧~仙台~名古屋 1,330kmを結ぶ航路を、「きそ」、「いしかり」、「きたかみ」の3船で運航しています。
名古屋~苫小牧間は「きそ」「いしかり」の2船が運行します。
所要時間は苫小牧行は40時間、名古屋行は39時間30分です。
苫小牧~名古屋は隔日運行です。名古屋港を19:00に出港し、苫小牧港には翌々日の11:00に到着します。途中仙台港に止まります。
運賃について
太平洋フェリーの料金は、期間ごとに細かい設定があります。
A期間(平成30年4月1日~4月27日、5月6日~7月26日、8月22日~12月25日)、
B期間(ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始)、
C期間(夏休みの中でも8月初旬~お盆を含む期間)があり運賃が違います。
B期間、C期間は名古屋行きか苫小牧行きかで期間が違っていますので、お気を付けください。
名古屋~苫小牧間の、A期間・大人1名を調べると、2等 10,800円、B寝台 12,900円、S寝台14,400円、1等インサイド 18,000円、1等アウトサイド 21,100円、特等 25,800円、セミスイート 38,000円、スイート 41,500円、ロイヤルスイート 56,000円です。
B期間・C期間はいわゆる繁忙期ですので、上記の運賃よりも高くなります。
フェリーの場合、クルマやオートバイを乗せる場合の運賃の設定があります。
バイクかクルマか/乗用車か貨物車か/車長は5m未満かそれ以上(長さで金額が変わります)などによっても運賃が違います。
クルマ+運転手の価格表がありますので、そちらを参考にしてください。
運転手は2等船室の金額となっていますので、2等船室以上を利用する場合は、差額が発生します。
お子様をお連れの場合は大人と料金が違います。
ここで細かく説明は出来ないので、各社のホームページをご覧いただき、前もってしっかりご確認ください。
人気の日程では予約が取りにくいので、計画は出来るだけ早く立てて、早めに予約されるのがいいでしょう。
割引プランについて
太平洋フェリーの割引プランは、
・インターネット割引(A期間10%割引、B・C期間5%割引)
・往復割引(全期間復路のみ10%割引)
・学生割引(全期間10%割引)
・JAF会員割引(A期間のみ10%割引)
・障がい者割引(全期間50%割引)
・団体割引(全期間10%割引・一部除外期間あり) があります。
その他、注目したいプランと言えば「早割プラン」があります。
乗船日の28日前までの予約・購入で、最大で50%OFFにすることができます。
インターネット予約限定です。
便ごと、等級ごとに数に限りがあります。また購入決定後の取り消しは、取り消し日にかかわらず運賃の30%が取消手数料となるので、ご注意ください。
他にも、「クルーズパック」・「マイカープラン」・「片道フルパック」などのお得なプランがありますので、ご自身にとって良い内容をお選びください。
太平洋フェリーがおススメしているサービスの一つとして、特等や1等インサイドの客室を、お一人様料金でシングルユースが可能というものがあります(A期間限定)。
個室でゆったり、優雅な一人旅はいかがでしょうか?
太平洋フェリーの設備
船室について
名古屋~苫小牧間で運行される「きそ」の船室について調べました。
「きそ」では、ソファーベット・バス・シャワートイレ・冷蔵庫・BSデジタル放送受信テレビ・インターホン・バスローブなどなどが完備された、満足度の高い、2~3名用の「ロイヤルスイートルーム」があります。
リビングとベッドルームに分かれて、約52平方メートルと国内フェリー最大級の広さです。まさに、フェリーで移動していることを忘れてしまう空間です。
「スイートルーム」は、2~3名用の船室で、ソファーベッド・バス・シャワートイレ・冷蔵庫・BSデジタル放送受信テレビ・インターホン・バスローブなど完備し、ゴージャスな雰囲気を堪能することができます。
個室は他にも、「セミスイートルーム」、「特等客室(洋室)」、「特等客室(和室)」、「1等客室(和洋室)」、「1等客室(洋室)」、「1等客室(和室)」、「1等客室(バリアフリー対応洋室)」があります。
リーズナブルに行きたいという方々は、「S寝台」があります。
1段ベット対応です。BSデジタル放送受信テレビ・読書灯・キルトケット・まくら・電源コンセントなどの設備があります。
「B寝台」は、2段ベットです。読書灯・キルトケット・まくら・電源コンセント・カードキー対応女性専用客室の設備があります。
「2等和室」では、定員15~16名が一緒に移動の時間を過ごします。マットレス・キルトケット・まくら・カードキー対応女性専用客室などの設備があります。
どのフェリーでも同じことが言えますが、小さいお子さんが一緒だったり、5人以上で乗船する場合は、客室についてもしっかり調べた方が良いと考えます。私も学生時代は2等船室やB寝台を利用しましたが、今回は3歳の息子と高齢の両親が一緒だったので、2等という訳には行かず、個室の予約に苦労しました。B・C期間のいわゆる繁忙期はすぐに予約が埋まってしまうので、早めに予約を取る必要があります。
予約の受付は乗船予定日の2か月前AM9:00からです。
その他の船内設備
上記に合わせて「きそ」の船内設備について調べました(「いしかり」「きたかみ」にも同様の設備があります)。
・レストラン 「タヒチ」・・・バイキングスタイルお好きなものをお好きなだけお選びいただける「きそ」のメインダイニングです。夕食は出港1時間前からお召し上がりいただけます。
・シアターラウンジ「サザンクロス」・・・客船並みの本格的なステージを備えるシアターラウンジ。豪華なのになんと入場無料。大型スクリーンによる映画も鑑賞できます。
・スタンド「マーメイドクラブ」・・・軽い食事をお召し上がりになりたい方には夜遅くまで営業しているこちらのスタンドが便利ですね。
・展望大浴場・・・ジャグジー付きの大浴場です。旅の疲れを癒すことができますね。入港30分前まで利用できます。
他にも、
・展望通路「プロムナード」
・ショップコーナー
・キッズルーム
・ゲームコーナー
・カラオケルーム があります。
詳しくは太平洋フェリーホームページでご確認ください。
2019年1月25日に新造船「ニューきたかみ」が就航します!
約30年運行してきた「きたかみ」は引退を迎え、新たに「ニューきたかみ」が就航することになりました。
コンセプトは「スペーストラベル」。限られた空間をいかに楽しく、快適な空間に作り上げるかを考え、「宇宙船」をイメージした作りにしているそうです。
これからフェリーの旅をお考えの方は、ぜひ乗船してみてはいかがでしょうか?
「ニューきたかみ」サイト
商船三井フェリーを利用した場合
商船三井フェリーは首都圏から北海道へフェリーで行く際に便利です。
静岡からは東名高速道路→首都高速道路→常磐自動車道→北関東自動車道を通り、所要時間3時間~4時間ほどで到着します。
航路と所要時間について
茨城の大洗港から苫小牧港の754㎞を17時間~19時間で運行します。
夕方便と深夜便のが二つの出港時間が選べます。
夕方便は、大洗19:45発→苫小牧に翌日の13:30着となります。
また苫小牧18:45発→大洗に翌日14:00着となります。夕方便は「さんふらわあ さっぽろ」と「さんふらわあ ふらの」の2船で運行しています。
深夜便は、大洗01:45発→苫小牧に当日の19:45着となります。
苫小牧発は01:30→大洗に当日の19:30着です。
運賃について
商船三井フェリーは、A期間、B期間、C期間、D期間の4段階制の運賃が設定されています。
また大洗港発と苫小牧港発で運賃が違います。
加えて、お部屋のグレード(スイート・プレミアム・スーペリアオーシャンビュー・スーペリアインサイド・コンフォート・ツーリスト)による運賃の違いやクルマを乗船される場合は乗用車運賃(乗用車1台+運行者1名)の設定もあるため、フェリーの運賃計算は少々複雑です。太平洋フェリー同様、お部屋のグレードによって差額が発生します。
支払い前にはっきりとした金額を知りたい場合は、窓口へ問い合わせの電話をするか、ネットから必要事項を入力して金額を確認してください。
その際、
・自分に適用する割引はあるか?(割引については次の項で)
・車を乗せるかどうか?
・車の車両区分(乗用車か貨物車か)や車両の長さが5m未満か6m以上かどうか?
・ペットを連れているかどうか?
など必要事項を予め確認しておいてから問い合わせをしてみてください。
割引プランについて
商船三井フェリーにも
・インターネット割引
・往復割引
・学生割引
・団体割引
・JAF割引
・障がい者割引 があります。
また商船三井フェリーには「プラチナ割引」というものがあり、満60歳以上の方はご本人様のみ旅客運賃の10%・乗用車運賃の5%割引となります。
乗船手続き時に、健康保険証・運転免許証等、生年月日を確認できる公的証明書が必要となります。
※適用できない期間がありますのでご注意ください。
商船三井フェリーの設備
船室について
まずは夕方便の「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」の船室について。
「ツーリスト」は昔でいう2等寝台で、昔に比べると仕切りカーテンと専用棚がありますが、基本知らない人とカーテンを隔てて寝ることになります。その代わり運賃が安く設定されています。
「コンフォート」はカプセルホテルのようにベッドが区切られています。「ツーリスト」よりもパーソナルスペースは広く保たれます。
「スーペリア」は2名定員の個室です。2段ベッドにソファーベッドがついているので最大3名まで一室で宿泊可能です。部屋の広さは8.72㎡と約5畳のスペースです。シャワー&トイレのユニットがついていますし、テレビと冷蔵庫もついています。同じスーペリアでもオーシャンビュー(和室)かインサイド(洋室)かで2000円ほど価格が違います。
「プレミアム」はまるでホテルのツインルームのようです。ソファーベッド1台もありますので、最大3名利用可能です。バス、トイレ付きの部屋で、もちろんテレビ、冷蔵庫もあります。そしてなんと専用のバルコニーもあるそうです。
備品は簡単に列記しますが、パジャマ、バスタオル、フェイスタオル、バスマット、スリッパ、電気ケトル、ドライヤー、アメニティ(ボディータオル・シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・歯ブラシセット・コットン・綿棒・ヘアゴム)です。
「スイート」は何と言っても広さ。なんと約20畳の広さです。その広さで定員は最大3名。かなりゆったりとした時間が過ごせそうです。細かい備品は「スーペリア」「プレミアム」と同じです。
深夜便の「さんふらわあ しれとこ/だいせつ」は、船室の様子がだいぶ違うようです。
2名定員の個室「デラックスルーム」が2室と全室1段ベッド150名が利用できる「カジュアルルーム」の2種類です。
「デラックスルーム」の設備はニットバス・トイレ、洗面台、テレビ、DVDデッキ、テーブル、椅子、冷蔵庫、クローゼット、備品は浴衣、バスタオル、フェイスタオル、バスマット、スリッパ、ポット、茶器セット、アメニティ(歯ブラシ、石鹸)です。
価格を夕方便と比較してみると「スーペリア オーシャンビュー」と「プレミアム」の間の金額です。
「カジュアルルーム」は設備は手荷物棚のみ。備品は毛布と枕です。
価格としては夕方便の「ツーリスト」と「コンフォート」の間くらいの設定になっています。
その他の設備
◎夕方便「さんふらわあ さっぽろ/さんふらわあ ふらの」
・レストラン・・・開放的なレストランがあります。また、夕食+朝食のお得な2食セット券を販売しています。
・自動販売機コーナー
・ショップ…「さんふらわあ」でしか手に入らないオリジナルグッズがあります。船旅の記念にいかがでしょうか。
・展望浴場&サウナ・・・大海原を眺めながらゆったりと旅の疲れが取れます。
・プロムナード・・・二層吹き抜け構造による開放的な展望ラウンジです。
・キッズランド・・・お子様向けの遊具などが用意されています。
・ベビールーム・・・おむつ交換台、授乳室などがあります。
・ゲームコーナー
・ペットルーム&ドッグラン・・・ケージには数に限りがあるので、事前の予約が必要です(有料)。ドッグランは無料で利用できます。
・コインロッカー
・給湯室
・喫煙コーナー
詳しくは商船三井フェリーホームページをご確認ください。
新日本海フェリーを利用した場合
静岡~新潟へ向かうには、関越自動車道経由が現在一番早く、6時間前後で到着します。
北陸自動車道経由も少し到着時間は延びますが、6時間~6時間半くらいです。
先にも書きましたが、中部横断自動車道が開通すると、もっと早く新潟まで到着できそうです。
航路と所要時間について
新日本海フェリーは日本海側の主要港を網羅しています。
(西日本)舞鶴ー小樽、敦賀-苫小牧東、敦賀ー新潟ー秋田―苫小牧東、
(新潟) 新潟ー小樽、新潟ー秋田ー苫小牧東
(秋田) 秋田ー苫小牧東
(北海道方面以外) 敦賀ー新潟、敦賀ー新潟―秋田、新潟ー秋田
ここでは、新潟ー小樽間についてご紹介します。
新潟-小樽間692kmを16時間で運行します。
新潟港発の運航日は火~日曜日、新潟を12:00に出発し、小樽港には翌日の朝4:30に到着します。
小樽港発の運航日は月~土曜日、小樽を17:00に出発し、新潟港には翌日の9:30に到着します。
使用する船は「らべんだあ」と「あざれあ」です。
運賃について
新日本海フェリーも、期間A、期間B、期間Cの3段階の運賃が設定されています。
さらに北行きと南行きで、期間が違う場合があります。
例えば、期間Bの北行きは、2018年7月20日(金)~8月5日(日)、8月16日(木)~8月25日(土)ですが、期間Bの南行きは、2018年7月20日(金)~8月9日(木)、8月20日(月)~8月25日(土)です。毎年日にちが変わる可能性があるので、予約時にご確認ください。
期間Bと期間Cでは、運賃が2,500円~6,000円くらい違う船室があります。
一番リーズナブルなツーリストCでは、期間Bなら7,300円、期間Cだと10,380円です。
差額が一番大きい「ステートA」では、期間Bは17,590円、期間Cなら23,740円と差額が6,150円になります。
また、乗用車航送運賃(1台あたり、ツーリストC運賃を含む)は、車長によって価格が変わります。期間Aで3m未満なら17,370円、4m未満 19,430円、5m未満 21,900円、6m未満 26,110円、6m以上になると1m毎の加算額は4,000円となっています。
割引プランについて
割引については
・往復割引(復路の運賃10%割引・期間Cは適用外)
・学生割引(ツーリスト旅客運賃を20%割引・期間Cは適用外)
・障害者割引(身体・知的)※窓口に備え付けの割引申込書にご記入の上、身体障害者手帳または療育手帳を提示して下さい。
・回遊割引(復路の運賃を10%割引・期間Cは適用外)
また「ぷらっと北海道」をいうお得なプランがあります。こちらは北海道での滞在時間は15時間。
弾丸ツアーになりますが、その分運賃がお得に。
大人お一人様 往復で10,000円、ドライバー1名+3m~5m未満の乗用車1台の場合、往復で25,000円となり2万円以上お得になります。
航路や期間が限定されていますので、ホームページをご確認ください。
新日本海フェリー「ぷらっと北海道」プラン
新日本海フェリーの設備
船室について
「スイートルーム」定員2名のツインルームです。専用のテラスに加えてオーシャンビューの浴室を備えた上質な空間。潮風に吹かれながら快適なクルージングをお楽しみいただけます。
設備として、バス、洗浄機付トイレ、洗面所、液晶テレビ(BS対応)、DVDデッキ、冷蔵庫、ロッカー、セキュリティボックス、専用テラスがあります。2食付きの食事券付きです。
「デラックスルーム」にはツイン2名と和室2~3名があります。
全室オーシャンビュー。バス、洗浄機付トイレ、洗面所、テレビ(BS対応)、冷蔵庫、ロッカー、セキュリティボックス、専用テラスの設備があります。
「ステートルームA」はツインのお部屋です。窓のない船室になります。設備としてシャワー、洗浄機付トイレ、洗面所、テレビ(BS対応)、冷蔵庫、ロッカーがあります。
「ステートルームA」には和洋室(4名)があります。ツインベッド洋室タイプにカーペット敷き和室スペースを備えた、ファミリーやグループ旅行に最適な空間です。シャワー、洗浄機付トイレ、洗面所、テレビ(BS対応)、冷蔵庫、ロッカーがついています。
「ステートルームA」にはもう一つ、ペットと一緒に泊まれるウィズペットルームがあります。ご予約は電話のみです。利用確認書と誓約書をご確認の上、当日誓約書を窓口に提出します。
どちらもホームページからダウンロードできます。
個室以外では、ツーリストS、ツーリストA、ツーリストCがあります。
「ツーリストS」はお一人様でも快適にお過ごしいただける一人用のテレビ付ベッドルームです。 荷物棚とテレビ、枕、キルトケット、シーツが用意されています。
「ツーリストA」は2段ベッドに、専用棚とキルケット・枕・シーツが用意されています。
女性専用席もあり、そちらの利用は女性と乳幼児(男児OK)のみです。
「ツーリストC」も2段別途です。荷物棚に毛布・枕・シーツが用意されています。
その他の設備について
・グリル
・レストラン
・カフェ
・大浴場
・露天風呂
・サウナ
・フォワードサロン
・ゲームルーム・・・映画上映やゲームコーナーがあります。
・スポーツルーム
・アミューズメントボックス…カラオケやDVD鑑賞ができます。
・キッズルーム
・スモーキングルーム
・ドッグフィールド
・ショップ・・・北海道、秋田、新潟、敦賀、舞鶴のお土産やオリジナルグッズが販売されています。
・ランドリー
・バリアフリー化粧室
詳しくは新日本海フェリーホームページをご確認ください。
フェリー乗船の方法
次はフェリーにおける乗船の手続きです。どの会社のフェリーでも手続きはだいたい同じです。
・当日港で所定の乗船名簿に必要事項を記入します。
・乗船券、旅行代理店クーポンをお持ちなら、それも一緒に窓口に提出をします。
・乗用車がある場合は車検証、オートバイがある場合、車検証か登録証が必要です。
・インターネットであらかじめ予約したという方々は、支払いするときには使用したクレジットカードまたは受領書や利用明細書の提示が必要となります。
・クルマのない方々は、60分前までに乗船手続きを済ませておく必要があります。クルマで乗船される場合、 90分前です。
・料金の支払いには、クレジットカードを利用することができます。
・乗船開始は、だいたい50分前あたりからスタートします。スタッフの指示に従って乗船してください。クルマで乗船する場合は、運転者と同乗者は別々です。 同乗者の方々は、 フェリーターミナル内旅客ゲートへ徒歩で行きます。
フェリーは、天候にもかなり左右される乗物です。海象・気象状況によって、運航出来ないことがあります。フェリーでは、実際には、直前ギリギリの運航の変更もあります。 お客様の安全をしっかり守るという意味では仕方ないことでしょう。
その際乗船券は、全額払い戻しをしてもらうことができます。
上記フェリー以外の手段
静岡からフェリーでの移動は、どの港もそれなりに距離があるため、乗船する港に行くまでに少々苦労はあります。しかし、マイカーを北海道で有効的に活用出来るので、その点フェリーの利用は便利だと感じます。
上記3つの航路以外にも、最初に書いたような航路があります。
例えば、青森まで頑張ってクルマで移動をして、函館-青森、函館ー大間を津軽海峡フェリー(株)、青函フェリーという手段もありますが、静岡ー新潟間よりもさらに移動距離があるので、正直おススメしません。
日数をかけてゆっくりと東日本を縦断する目的もあるなら、いい旅だと思います。
新潟港も静岡からは少々遠いのですが、札幌から近く観光地である小樽に到着するというのは、道内の移動がだいぶ楽になります。また、2020年に中部横断自動車道が完成予定です。開通すれば、これまでよりも新潟港がぐっと近くなると思われます。
私が選んだ静岡~北海道のルート
両親の金婚式イベントの案内人として
数年前から両親の金婚式の希望は「フェリーで北海道まで往復すること」でした。そのための貯金も張り切ってしていました。
しかし、その時期が近づくにつれて、70代半ばという自分たちの高齢を心配し始めました。
・フェリーの行き方、申し込み方が億劫だ。
・行ったとしても、知らない土地を走るのが不安だ。
若い時は、どんな場所でも平気で行く父親でしたが、さすがにちょっと不安になったようです。
幸い体は健康ですし、70代半ばである以上、これから先チャンスはそう多くないだろうな・・・と思ったので、私がツアーガイド兼運転手を引き受けました。
ただし、私も小さい子どもが3人いるので、長くは家を空けられません。
上二人は学校があるので、3歳の息子を連れていくことにしました。
ちょっとハードになりますが、なるべく短い期間で静岡~北海道をフェリーで往復する方法はないか?とあれこれ調べました。
静岡は太平洋に面していますが、北海道行きのフェリーに乗るためにはなかなかスムーズには行きません。
静岡から北海道にフェリーを利用する方法として3つ考えられます。
1、名古屋港~苫小牧港(太平洋フェリー)
2、大洗港~苫小牧港(商船三井フェリー)
3、新潟港~小樽港(新日本海フェリー)
しかし、静岡から向かうとなると、いくつかの問題があります。
1の名古屋港からの苫小牧行きのフェリーが最も港に向かいやすい航路です。使い慣れた東名または新東名高速道路を使えば2時間半ほどで到着できます。
乗船時間は40時間ですが、仙台港で3時間弱停泊します(昔利用したことがありますが、時間が中途半端すぎて結構暇です(笑))。
名古屋を夜の19時に出港して、苫小牧港に到着は翌々日の11時です。ほぼ3日間移動だけになります。両親は「着いてすぐ戻ってもいい」と言っていましたが、苫小牧は本当に何もないところなので、6日間ただただフェリーに乗るだけになってしまいます。
そもそも私が6日も家を空けることは出来ません(^^;)。
2の大洗港からのフェリーは、乗船時間は17時間45分。ただ、クルマで首都高速を通らなければならないのが不安でした。静岡から大洗まではスムーズに移動できて3時間くらいかかること、家族の誰も大洗に行ったことがないので東京を通りながら本当に3時間で到着できるのかも懸念材料でした。
3の新潟港からのフェリーは、乗船時間が16時間。観光地小樽に到着するので、金婚式の旅行としての思い出にもなるかな?と考えました。
しかし、静岡から新潟港までのクルマの移動がスムーズに行って6時間。もっとかかると想定して静岡を出なければなりません。
クルマに長時間乗った後のフェリー乗船は、高齢の両親にはどうだろう?とこれも悩みました。
また新潟港発はお昼の12時なので、相当早く静岡を出るか、新潟に前泊することになります。
決定したルートは商船三井フェリー+新日本海フェリー
※運行時間は2016年当時のものです。現在は運行時間が変わっていますのでそれぞれご確認ください。
【1日目】
静岡の自宅ー大洗港(自家用車で移動) 300キロくらい
夜:大洗18:30ー苫小牧行き(商船三井フェリー)に乗船 (宿泊)
…現在とは船室の様子が違います。当時は二段ベッド×2台+テレビ・テーブルのあるスペースがありました。
【2日目】
13:30 苫小牧港 到着
苫小牧ー札幌(自家用車)
↓
札幌ー小樽(自家用車)
北海道を横切ります。トータルで110キロくらいの移動です。
小樽のホテルで1泊
【3日目】
朝:小樽港10:30ー新潟港へ(新日本海フェリー) (宿泊)
・・・和室を2室利用しました。夕日朝日が見える部屋だったので、とても綺麗な眺めを見ることができました。
【4日目】
早朝6:00:新潟港 到着
新潟ー静岡(自家用車) 460キロ
夕方:静岡の自宅 到着
帰りは時間をかけてもいいからのんびり帰ってこよう、ということになりました。
商船三井フェリーを往復利用するのが、移動時間だけを考えれば最も楽な方法なのですが、苫小牧近辺に観光する場所があまりないことを考えると、せっかくの金婚式なのにそれでいいのか?と考え、ドライブしていても「行きと帰りは同じルートを通らない」父の信条も考慮に入れました。
札幌を訪れたのは短時間でしたが、大通り公園を少し散策できました。
小樽についたのは予定よりも遅くなってしまい、食事のみになってしまいましたが、北海道だからこそ食べられた海産物に、両親も大変満足してくれました。
夜と朝の小樽運河を散策していました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
フェリーを使ってマイカーで北海道旅行。
到着してからのプランは、みなさんそれぞれ自由です。
クルマがあるからもっと有意義なプランを立てることができますね。
北海道についてから豪華なホテルに泊まったり、美味しいものを食べるというのも良いですが、もしお金が許せば、是非フェリーのロイヤルスイートやスイートの体験もしてみてはいかがでしょうか?
まさにフェリーは”移動するホテル”です。
季節が夏なら夜は天の川が見えます。
航路によっては、今回私達が通ったように、奥尻島と北海道の間を通る景色を見ることができます。
夜空だけでなくフェリーからの朝焼けや夕焼けはとても美しいです。
時短で移動するのもいいですが、ゆったり流れる時間を味わうのもステキだと思います。
是非一度体験なさってください(^^)。
注:各フェリーの情報はすべて2018年11月現在のものです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事は、静岡市にある『金沢屋日本平店』が書いています。
カーフェリーに関する詳しいお問い合わせは、フェリーを運航している会社までお願いいたします。